how to ①: ロング動画の制作にあたる考え方について

自分の考えをまとめると、写真と映像の業界の方から意見を聞き、皆さんと議論できるきっかけになればいいなという思いでこのhow toコラムをはじめたい。この2年間で50本以上のウェディング動画を撮影・編集した。しかも、毎回のお客さんが違うのはもちろんのこと、ほぼ毎回ロケーションも違う(恒例の厳島神社は除きます!)なのでかなりのバリエーションを経験してきた。

しかし、常に海外にアンテナを向けて情報収集しているが、お客さんが日本人で撮影も日本国内なのにこの国の状況に合わせた撮影・編集について勉強できるところが少ないと感じる。常に新しいことに挑戦したい、常に前に進みたいのでとりあえず自分の考え方を発信したら何かのきっかけになると思う。

第一発としてこちらが呼ぶ「ロング動画」について書こうと思う。きっかけは、新しいスタッフが入ってきたのでこの編集を教えないといけないことになったのにしっかりこっちの理念・考えを整理ができてないと気づいたこと。

サイトにアップしているウェディング動画はハイライト動画がメインなのでぜひそれらをみて感動して頂きたいのだが、実はこのロング動画も自慢の映像の一つになってきた。この「ロング動画」というのは、一曲分に合わせたハイライト動画に対して、できるだけ多くのシーンをいれてほぼ時系列で仕上げる。しかし、シーンが次々とダラダラ流れていくではなく、やっぱり感動な映像が作りたいのでこの三つの考えのもとで編集している。

ポイント1  撮影したほぼ全部のカットを入れる。ハズレのショットは消すがそれ以外は入れる。

ポイント2 ある程度短い方が皆さんがよくみてくれるし、友達などに見せてあげるのでできれば25分前後が良いではないかと。ただ、無理に短縮にしようとすると、当日の流れが見えなくなり、大切なシーンが消される。できるだけ自然に、シンプルで。

ポイント3  そのポイント1の「全部入り」とポイント2の「できれば25分前後」が矛盾にならないように次のことで工夫する。披露宴のスピーチは話している人の様子をずっとそのまま入れるわけではなく、すこし入れたらその音声に別のシーンを載せる。挙式の方はある程度同じようにできるが、二人のオリジナル誓いの言葉がある場合などではその映像と音声を大切にして生かす。

とにかくシンプルで、できるだけ現場の音声をいかすこと。長過ぎると結局お客さんは一回しかみないだろうし、皆さんに見せたくない。ただ、短くすると折角のシーンが入れないし、編集もそれなりの手間がかかる。そのバランスがいかにうまく取れるかがロング動画のポイントだと感じる。

ロング動画についてお客さんからの感想

 全然感想を送ることもできていなかったのですが、ロング動画、とってもとっても良かったです!あの1日の事が思い出されて、幸せな気持ちになります。25分程度、本当に丁度いい長さだと思いました。

 当日もいろんな方のスピーチをちゃんと聞いていたつもりなのですが改めて映像で見てみると、あ、こんな話をされていたっけ!と再発見する嬉しさもありました。また、お色直しで会場にいないとき、先に会場に入った彼の様子など当日知らなかった瞬間も映像で見ることができ撮って出しだけでも既に大満足でしたがやっぱりロングバージョンもあって良かった!と思いました。

  • 高橋健二 said:

    はじめまして。
    PHOTOGRAPHICさんは、国内ブライダルで一眼動画の先駆けとして活躍されている事で
    以前からサイトを拝見させて頂いていました。

    私はフリーで映像撮影•編集を行っている関係で去年からブライダルに関わらせて頂いています。元々は映画制作会社に勤務しておりました。
    現在log概念を採用したシネマカメラが出て来ている中、敷居がなくなりつつある映像業界がおもしろくなってきていると感じています。

    ブライダルでは、レンズ交換式のAVCHDカメラを1人で2台使って動画を撮っています。長回し、音の重要性、冒険カットが作りやすい、その利点があるためと考えます。少々大変ではありますが。

    • chris said:

      高橋さん

      いつもみて頂いてありがとうございます。そしてコメントも、ありがとうございます。本当に次々と新しいカメラが出てきて、映像業界が面白くなってきました。ただ前よりきれいな映像が撮れるだけではなく、前より表現力がある仕上げになる。自然なことが(うまく撮影・編集すれば!)日常の延長としてとても感動的。その場にあったことをどこまで表現できるかが楽しいこととともに難しいですね。

      レンズ交換式のAVCHDカメラと言いましたが、どちらのカメラですか?こちらが今までにキヤノンの一眼レフ(5D Mark II, Mark III)を使ってきたが、去年末にキヤノンのC100というレンズ交換式のAVCHDカメラを導入した。一眼レフより使いやすくて、ダイナミックレンジが広くて、今はc100が動画のメインカメラとして活躍している。